田舎に行けば、よく見かける蜘蛛の巣　
しかし、その多くが肝心の蜘蛛が居なくて壊れかけた巣のみが残っている。

無数の卵から生まれる蜘蛛でありながら、その生態は悲しい現実がある。

蜘蛛は適当な場所に巣を張り餌が巣に引っかかるのをじっと待つ。

運良く餌の昆虫が来れば良いが、来なければ只待ち続けるのである。

そう、そのほとんどの蜘蛛が餓死して死ぬのである。

美容室でも技術さえあればと顧客の来店をジッと待つだけのお店が数多くある。

お店が出来たばかりは顧客も珍しくて顔を出すが、やがて来なくなる。

売上が下がるとお店のオーナーは世の不景気のせいにする。

顧客にすればこの店に来なければならない明確な理由が無いのだ。

このような経営の在り方　すなわちひたすら顧客の来店を待つだけの経営を

上記の蜘蛛の生態に習って「蜘蛛の巣経営」と呼ぶのである。